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エンジニア上がりだからできる!PMが押さえるべきプロジェクト管理の極意

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25.02.05

はじめに

私はエンジニア上がりで、PMとしてはまだまだ新米の身ですが、プロジェクト管理において、エンジニア出身のPMが持つ技術的知識は、単なる管理者にはない大きな強みだと感じております。

しかし、その強みを活かしつつ、ビジネス側の要求もバランスよく取り入れながら進行するのは簡単ではないのを日々感じてます。

この記事では、エンジニア視点を活かしたプロジェクト進行術を紹介し、ECサイトの運営や立ち上げを成功させるためのヒントを提供できればと思っています。

よかったら最後までご覧いただけると幸いです!

この記事を読むことで得られるメリット

• 技術視点とビジネス視点をバランス良く活かしたプロジェクト進行方法がわかる

• スコープ管理やリスク管理の実践的なポイントを学べる

• ECサイトの立ち上げや運営を成功させるための具体的な手法を知ることができる

1.1 記事について

本記事は、エンジニア出身のPMが成功するためのプロジェクト進行術について記載しています。特にECサイトの構築や運営に関するプロジェクトに携わっている方に向け、実践的なノウハウを紹介します。

1.2 記事の対象

この記事は、以下のような読者を対象としています。

ECサイトの運営担当者

ECサイトの立ち上げに関わる企業担当者

エンジニアからPMにキャリアチェンジした方

1.3 記事

この記事を読み終えるまでに、約8〜10分です。

2. エンジニア出身PMが押さえるべき5つの極意

2.1 技術とビジネスをつなぐ「要件定義」の極意

要件定義はプロジェクト成功の基盤です。エンジニア出身のPMは、技術的な実現性を考慮しつつ、ビジネスニーズを具体化することができます。

たとえば、新しい機能を追加する際に「この仕様変更を実装する場合、追加の開発期間が必要になるため、リリース日が2週間遅れますが、その分〇〇の業務効率が向上します」といった形で、双方にとって最適な選択肢を提示しながら議論をその場で進めることができます。

このように、PMとしてプロジェクト全体を俯瞰しながら、技術者とお客様の間に立って調整することで、コミュニケーションロスを最小限に抑え、スムーズな意思決定を実現する点が大きな強みとなります!

実践ポイント

• ビジネス要件を明確にし、それを技術仕様に落とし込む

• 曖昧な表現を避け、具体的な成果物を示す

2.2 スムーズな進行を実現する「コミュニケーション術」

開発チームとビジネスサイドの双方と円滑にコミュニケーションを取ることが求められます。

基本的なことですが、定期的なコミュニケーションをとることが非常に重要です。

特にプロジェクトの進行によってさまざまな課題が随時発生するため、その都度コミュニケーションの場を設け、各関係者とコミュニケーションを取りそれぞれの認識のずれや発生するリスクについての共有によって、プロジェクトを成功に導きましょう!

実践ポイント

• 定期的な進捗共有を行い、認識のズレを防ぐ

• 開発チームには業務要件の背景を伝え、ビジネスサイドには技術的リスクを説明する

2.3 スコープを適切にコントロールする「取捨選択の極意」

プロジェクト進行中に「追加機能の要望」が頻繁に発生するのはよくあることです。ここで重要なのは、スコープを適切にコントロールし、プロジェクトのゴールを見失わないことです。

プロジェクトを進めていくとどうしても、あとちょっとだからこれだけお願い!のような依頼が飛んでくることがあります。ですが、それを鵜呑みにせず現在のスケジュール、影響範囲など総合的に判断することが必要になります。

お客様にとってどうしても必要な対応であれば、今予定している対応内容を優先度順に分けて対応する必要があるかもしれません。

その場合は、MVP(Minimum Viable Product)を意識してみましょう!

実践ポイント

• 必須機能と追加機能を明確に区別し、優先度をつける

MVP(Minimum Viable Product)を意識して、まずは最小限のリリースを目指す

2.4 プロジェクトの安定化を図る「リスク管理術」

プロジェクトには常にリスクが伴います。これを事前に把握し、適切に対策を講じることが成功のカギとなります。

基本的なリスク管理術として、ここではクリティカルパスによる管理を挙げます。

理由としては「プロジェクトを成功に!」がテーマだからです。

クリティカルパスとは?

クリティカルパスは、プロジェクトの最短完了時間を決定する一連の重要なタスクを指します。このパス上のタスクが遅れると、プロジェクト全体のスケジュールに直接影響を及ぼすため、管理が特に重要です。クリティカルパスを明確にすることで、プロジェクトのリスクを早期に特定し、遅延やコスト超過を防ぐことができます。

例として「ECサイト立ち上げプロジェクト」としてみましょう!

プロジェクト概要

ECサイトを6か月以内に立ち上げることがゴールです。

このプロジェクトには以下の大きなタスクがあります。

  1. 要件定義(2週間)
  2. UI/UXデザイン作成(3週間)
  3. フロントエンド開発(6週間)
  4. バックエンド開発(8週間)
  5. システム統合テスト(4週間)
  6. UAT(ユーザー受け入れテスト)(3週間)
  7. 本番リリース(1週間)
タスク間の依存関係

• UI/UXデザインは要件定義の完了後に着手できる。

• フロントエンド開発とバックエンド開発は並行して進められるが、両方完了後にシステム統合テストを開始する必要がある。

• UATはシステム統合テスト完了後に開始する。※場合によっては総合テストと並行となる可能性がある

• 本番リリースはUAT完了後に行う。

クリティカルパスを特定する
エンジニア上がりだからできる!PMが押さえるべきプロジェクト管理の極意 - 株式会社テックディレクション
  1. 要件定義(2週間) → UI/UXデザイン(3週間) → フロントエンド開発(6週間) → システム統合テスト(4週間) → UAT(3週間) → 本番リリース(1週間)

合計期間:2 + 3 + 6 + 4 + 3 + 1 = 19週間

  1. 要件定義(2週間) → UI/UXデザイン(3週間) → バックエンド開発(8週間) → システム統合テスト(4週間) → UAT(3週間) → 本番リリース(1週間)

合計期間:2 + 3 + 8 + 4 + 3 + 1 = 21週間

クリティカルパスの結果

• 2番目のパス(21週間)がクリティカルパスです。

• このパス上のタスクが遅れると、プロジェクト全体が遅延するリスクがあります。

リスク管理のポイント
  1. クリティカルパス上のタスクの優先管理

バックエンド開発(8週間)は最も長期間を要するため、進捗を綿密に管理し、途中で生じるリスク(リソース不足や技術的問題など)を事前に特定・対処しましょう!

  1. 早期リスク特定のための定期レビュー

進捗状況を週次でレビューし、タスクの遅延リスクを見逃さないようにすることが重要です!

  1. バッファの設定

本番リリース前に1週間のバッファ期間を設け、UAT終了後の最終調整や予期せぬ問題への対応時間を確保します。

バッファ期間はプロジェクトによって必要な期間が異なるので、リスクの大きさを考慮に入れましょう!

上記の例はシンプルなものですが、視覚的に図にして検証することが全体を把握するためにとても役に立ちます。ぜひ実践しましょう!

実践ポイント

• 想定されるリスクを洗い出し、優先順位をつけて対応策を計画する

• 定期的にリスクレビューを行い、状況の変化に対応する

3. まとめ

エンジニア出身のPMは、技術的知識を活かしてプロジェクトを成功に導ける強力なポジションにいます。しかし、その強みを活かすためには、技術視点とビジネス視点のバランスを取ることが不可欠になります。

この記事で紹介した4つの極意を実践することで、プロジェクト管理の精度が高まり、ECサイトの立ち上げや運営が円滑に進むようにしていきましょう!

著者:Miyazawa

弊社では、ECサイトのリプレース案件から、Shopifyカスタムアプリ開発、保守案件に至るまで、EC中心にプロジェクトの質にこだわり、お客様にご満足いただけるサービスを提供しております。

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