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【2025年対応版】Shopify Network Intelligenceとは? EC担当者が知っておくべき機能概要・導入メリット・注意点を徹底解説

  • ECサイト運営
  • Shopify
  • Shopify Network Intelligence
  • アップデート
  • 法務確認
25.07.22

はじめに

2025年のアップデートで新たに導入された「Shopify Network Intelligence(SNI)」は、

AIと統計データを活用して、検索結果のパーソナライズ、レコメンドの精度向上、広告ターゲティングの最適化を実現する機能です。

この機能アップデートに伴い、Shopifyにおいても規約が更新が予定されています。

https://www.shopify.com/jp/legal/terms-faq

このSNIは、多くのストアでデフォルトで自動的に有効化されており、特別な操作をしなくても機能が利用されている可能性があります。

そのため、「知らないうちに顧客データが活用されている状態」になっているケースも考えられます。

一方で、SNIを有効にしたまま運用を続けるには、プライバシーポリシーや利用規約の見直しが必要になる場合もあり

対応を怠ると法的リスクや顧客からの信頼低下を招く恐れもあります。

1.1 この記事について

この記事では、Shopify Network Intelligenceの概要と、ストア運営者として考慮すべき法的・機能的なポイントをわかりやすく紹介します。

設定確認や対応ステップも含め、実務にすぐ役立つ内容です。

1.2 対象となる読者

このような方におすすめの記事です:

・Shopifyストアの運営責任者・担当者

・マーケティング・販促・顧客体験改善を担う方

・法務・情報システム・プライバシー管理部門の担当者

1.3 読了時間の目安

この記事は、およそ5〜6分で読み終えられます。

読みながら「自社ではどう対応するか」を考えていただける構成になっています。

Shopify Network Intelligenceとは?

Shopify Network Intelligence(SNI)は、Shopify全体のストアから収集されたデータを、匿名化・統計処理された状態で活用し、AIによる高度なサービス提供を可能にする仕組みです。

主な活用例:

広告ターゲティングの最適化 → ユーザーの行動パターンに応じた配信が可能に。

検索結果・おすすめ商品のパーソナライズ → お客様一人ひとりに合った商品を優先表示。

Shopify公式アプリとの連携精度向上 → Shopify Email や Search & Discovery などの機能強化。

個別の顧客情報が他のストアと共有されることはなく、あくまでShopify全体で統計処理されたデータに基づいて動作するのが特徴です。

利用にあたっての注意点|法務・プライバシー対応

SNIを利用することで、「顧客情報の利用目的」が新たにマーケティングに広がるため、以下の点に注意が必要です:

利用目的の変更にあたる可能性

プライバシーポリシー・利用規約の見直しが必要

場合によっては、顧客への通知・同意取得が必要

これはShopifyが自動で対応するものではなく、ストア運営者自身が判断し、責任を持って対応する必要がある点に注意が必要です。

SNIを無効化する方法(オプトアウト)

SNIの利用は任意で、管理画面からいつでも無効化(オプトアウト)することができます。

設定手順:

Shopify管理画面 > 設定 > プライバシーとコンプライアンス > Shopify Network Intelligence

ただし、無効化すると、以下のアプリの機能に制限が出る可能性があります:

アプリ名影響内容影響度
Shopify Emailターゲティングや配信効果の分析が限定的になります。A/Bテスト等の制度にも影響。
Shopify Search & Discovery商品検索・おすすめの表示が非パーソナライズ化され、ユーザー体験が弱くなる可能性あり。
Shopify Audiences類似オーディエンスの構築や広告最適化に必要なデータ提供が制限され、広告パフォーマンスが低下
Shop チャネル「Shop」アプリ内でのレコメンドや検索結果が精度低下し、トラフィックや購入率に影響する可能性あり。中〜大
Shopify Collabsクリエイター・インフルエンサー向けの分析や提案精度が一部制限され、提携候補の最適化が難しくなる。

ストア運営者がとるべき対応ステップ

以下のステップに沿って、自社に最適な対応方針を固めましょう。

ステップ 1:設定状況の確認

まずはSNIが現在オンかオフかを管理画面で確認しましょう。

ステップ 2:利用可否の判断

自社のプライバシー方針やマーケティング方針と照らし合わせて、SNIを利用すべきかどうかを検討します。

ステップ 3:社内対応の整備

利用する場合:

・プライバシーポリシー・利用規約の更新

・必要に応じて顧客への通知・同意取得

利用しない場合:

・無効化を実施

・Shopify Email やレコメンド機能の代替手段を検討

ステップ 4:法務部門と連携

対応方針が法的に問題ないか、社内法務または顧問弁護士と確認しましょう。

Shopify Network Intelligence導入のメリットとリスクまとめ

項目メリット注意点
広告最適化配信効率の向上利用目的の明示が必要
検索・レコメンドユーザーごとの表示最適化無効化すると精度低下の可能性
アプリ連携公式アプリの強化アプリへの影響に注意

まとめ:次にやるべき3つのアクション

読み終えた今、以下の3ステップをすぐにチェックしましょう:

1. 管理画面でSNIの状態を確認する

2. 自社のポリシーと照らし合わせて、利用可否を判断する

3. 社内で必要な対応(ポリシー修正・通知・無効化など)を進める

ご相談・対応サポートのご案内

Shopify Network Intelligenceの導入にあたり、

設定状況の確認方法のご案内

SNIのオン・オフ切り替え手順のサポート

Shopify EmailやSearch & Discoveryなど関連アプリへの影響整理

無効化後の代替機能のご提案

といった、管理画面上の操作や運用面のサポートを中心に対応しています。

「設定項目がどこにあるかわからない…」

「SNIを無効化したら、どのアプリに影響があるの?」

など、設定・運用まわりでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

※プライバシーポリシーの改訂や法務判断については、社内の法務部門または顧問弁護士へのご相談をお願いいたします。

著者:Miyazawa

弊社では、ECサイトのリプレース案件から、Shopifyカスタムアプリ開発、保守案件に至るまで、EC中心にプロジェクトの質にこだわり、お客様に笑顔になってもらえるよう日々邁進しております。

皆様からのお問い合わせ・ご相談をお待ちしております。

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