2025年9月版 Shopify アップデートまとめ(前半戦)|最新機能&開発者向け変更点を徹底解説
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- まとめ
- 最新情報
- 開発
目次
- はじめに
- 1.1 記事について
- 1.2 対象読者
- 1.3 読了時間
- 2.2025年9月 Shopify の主なアップデート11選
- 2.1 Dev Platform の安定化・統合
- 2.2 Shopify Collective(B2B連携アプリ)が登場
- 2.3 Shopify POSがHIDバーコードスキャナーに対応
- 2.4 Sidekickがもっと使いやすく
- 2.5 Launch Check(ストア公開前チェック機能)が登場
- 2.6 ストアクレジット通知機能がパワーアップ
- 2.7 Shopifyのアナリティクスにマルチストアレポートが登場
- 2.8 Shopify FlowでリソースID指定機能が追加
- 2.9 Facebook 注文の交換が管理画面内で完結
- 2.10 Shopify Flow にハッシュフィルタが登場
- 2.11 閲覧した商品カテゴリーに基づく顧客グルーピング機能
- 3.まとめ
はじめに
1.1 記事について
本記事では、2025年9月に公開された Shopify の主要アップデート情報をピックアップし、EC運営者・開発者双方にとって役立つ知見をまとめています。
今回は第1弾として11個の注目アップデートをご紹介します。
後半戦(9月下旬〜10月初旬分)は、後日公開予定です。どうぞお楽しみに!
1.2 対象読者
・Shopifyを利用、または導入を検討している企業・EC担当者
・アプリ開発やカスタマイズを行うエンジニア・開発会社
・Shopifyの最新動向をキャッチアップしたい方
1.3 読了時間
この記事を読み終えるまでに、約10分です。
2.2025年9月 Shopify の主なアップデート11選
2.1 Dev Platform の安定化・統合
更新日:2025年9月3日
Shopifyは、アプリと開発ストアを一元管理できる新しい「Dev Platform」を導入しました。
これにより、開発者はすべてのアプリと開発ストアを 1つの 開発ダッシュボード から効率的に管理できるようになりました。
開発ダッシュボードでは、アプリのパフォーマンスについてモニタリングすることが可能です。
詳細なログは「アプリ」>「アプリ名」>「ログ」から確認できます。

Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/build-apps-easily-with-the-new-dev-dashboard
2.2 Shopify Collective(B2B連携アプリ)が登場
更新日:2025年9月4日
新アプリ「Shopify Collective」がリリースされ、
ブランド(卸業者)と小売業者(リテーラー)を直接つなぐ仕組みが提供されました。
「Shopify Collective」アプリページはこちら👇
Share select products and sell through retailers | Shopify App Store
卸業者が登録した商品を他のShopifyストア運営者のストアで販売でき、在庫リスクなしで販路を拡大できます(※Shopify Paymentsの利用が必須)。
主な機能は以下の通りです。
・卸先ごとに異なる価格リスト(マージン)を設定可能
・リアルタイム在庫同期による販売リスクゼロ
・配送設定を自動反映(リテーラー側設定不要)
・注文発生時は自動同期&送金
・初期費用・高額手数料なし
Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/discovery-and-public-price-lists-available-globally?utm_source=chatgpt.com
2.3 Shopify POSがHIDバーコードスキャナーに対応
更新日:2025年9月4日
Shopify POS(バージョン 10.10 以降)で、HIDモード(キーボードモード)スキャナーが正式にサポートされました。
これまでiOSデバイスでは利用できなかったUSBスキャナーも含め、ほぼすべてのHID対応スキャナーが使用可能になりました。
専用Bluetooth機器が不要となり、既存スキャナーを再利用できるため初期コストを削減できます。
Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/use-any-hid-barcode-scanner-with-shopify-pos?utm_source=chatgpt.com
2.4 Sidekickがもっと使いやすく
更新日:2025年9月5日/2025年9月17日 ShopifyのAIアシスタント「Sidekick」に複数の新機能が追加されました。
・フルスクリーン表示で快適な操作性を実現しました。
・音声応答モードが導入され、よりインタラクティブな対話が可能になりました。(早期アクセス版は英語とデスクトップのみに対応)
・「〇〇の用途でアプリを使用したい」等とSideKickへリクエストを投げると、おすすめアプリを表示したり、類似アプリを比較することが出来るようになりました。チャットからアプリインストールを開始することも可能になりました。
試しに「サンキューページでクロスセルを表示するためのアプリを使用したい」とSideKickに依頼してみると、以下の回答が返ってきました。
① アプリの表示

②各アプリの比

公開アプリの機能調査等でかなり役立ちそうですね!
Shopify changelog URL:
https://changelog.shopify.com/posts/sidekick-fullscreen-mode
https://changelog.shopify.com/posts/voice-mode-is-now-available-in-sidekick
https://changelog.shopify.com/posts/find-compare-and-install-apps-with-sidekick
2.5 Launch Check(ストア公開前チェック機能)が登場
更新日:2025年9月8日
新アプリ「Launch Check」により、公開前のストア設定を自動でチェックし、
AIによる改善提案をわずか2分で受け取れるようになりました。
「Launch Check」アプリページはこちら👇
Goodbye launch anxiety, hello launch confidence. | Shopify App Store
店舗全体の設定をリアルタイムでスキャンすることで、 公開前にストアを改善するためのパーソナライズされた推奨事項を受け取ることができます。
主な機能は以下の通りです。
・ストア設定をAIがリアルタイム分析
・お公開前に修正すべきポイントを可視化
・成功しているストア基準で品質を評価
・チーム共有可能なチェックリスト機能
試しに開発ストアでLaunch Checkを試してみました。
チェックは2分かからないくらいで完了!

アコーディオンを開けると✖項目の詳細がずらり!

各項目の虫眼鏡マークを押すと、ストア設定の不備内容・ビジネスへの影響評価・改善のための推奨事項・関連ヘルプリンクなどが確認できます。

対応が完了した項目は、右側の「…」メニューから Not ready → Ready に変更可能です。
修正が終わった項目を順番にチェックしていけば、公開準備の進捗をチームで可視化できます。

Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/run-personalized-pre-launch-checks-in-under-2-minutes-with-shopify-launch-check
2.6 ストアクレジット通知機能がパワーアップ
更新日:2025年9月9日
管理画面からストアクレジットを付与する際に、「お客様に通知する」にチェックを入れると、
顧客宛に自動メール通知を送信できるようになりました。
メールには 付与額と残高 が明記されます。

テンプートは「設定>通知」から自由にカスタマイズ可能です。(以下はメールのプレビュー)

Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/send-customers-an-email-notification-when-they-receive-store-credit
2.7 Shopifyのアナリティクスにマルチストアレポートが登場
更新日:2025年9月9日
Shopify Plus 組織向けに、複数ストアのデータを統合分析できる「マルチストア分析」が登場しました。
これにより、ストアを切り替えずに全体の売上・注文データを一括で確認できます。
主な特徴:
・おストア・地域・ブランド・通貨別に比較可能
・KPIベースのカスタムセクション作成に対応
・組織権限を持つユーザーがアクセス可能
Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/multi-store-reporting-is-now-available-in-analytics
2.8 Shopify FlowでリソースID指定機能が追加
更新日:2025年9月11日
Shopify Flowのアクション設定に、リソースID(GID)を明示的に指定する機能が追加されました。
これにより、ワークフロー内で複数の同種リソースがある場合でも、誤った対象にアクションが適用されることを防げます。
例:
gid://shopify/Product/144848548
のように、正確なGID形式で対象を指定可能です。
Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/flow-override-the-default-resource-used-by-actions
2.9 Facebook 注文の交換が管理画面内で完結
更新日:2025年9月12日
2025年8月26日以降に作成されたFacebookの注文が、Shopify管理画面上で直接「交換」処理可能になりました。 これまでは返品+再注文が必要でしたが、同一注文内での交換・追跡が可能になります。
また、以前は返品時に返品手数料を請求することはできませんでしたが、現在は返品手数料も請求できるようになりました。
Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/create-native-exchanges-for-facebook-meta-orders
2.10 Shopify Flow にハッシュフィルタが登場
更新日:2025年9月12日
Shopify FlowのLiquidフィルタにハッシュ化関数(sha1、sha256、md5、hmac_sha1などhmac_sha256)が追加されました。Shpify Flowワークフロー内で顧客情報を匿名化して外部サービスへ送信できるようになりました。
例)
・顧客の電子メールをハッシュする: {{ customer.defaultEmailAddress | sha1 }}
・hmac_sha256を使用して顧客の電子メールをハッシュする:{{ customer.defaultEmailAddress | hmac_sha256: "your-secret-key" }}
Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/flow-secure-your-workflows-with-with-liquid-filters-for-hashing-sha1-sha256-md5
2.11 閲覧した商品カテゴリーに基づく顧客グルーピング機能
更新日:2025年9月19日 顧客が閲覧・購入した商品カテゴリーに基づき、自動で顧客をセグメント化できるようになりました。顧客セグメントを活用することにより、関連性の高いプロモーションや施策に役立てることが可能になります。
例)
・過去3ヶ月間に美容商品を購入した顧客
・スポーツ&アウトドア商品を閲覧した顧客
実際に顧客セグメントを操作してみました。
商品カテゴリーの他にも、商品タグや商品IDでも絞り込みできそうです。

Shopify changelog URL:https://changelog.shopify.com/posts/segment-customers-based-on-the-product-categories-they-ve-browsed-or-bought
3.まとめ
2025年9月前半は、AI・自動化・B2B・分析の4領域の機能更新が相次ぎました。
Shopifyのアップデートは日々進化しています。まずは興味のある機能から試し、自社運営や開発ワークフローに活かしていきましょう!
後半戦(9月下旬分)は、後日公開予定です。どうぞお楽しみに!
著者:さかもっちゃん
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