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【2025年版】 Shopify 新サンキューページ・注文状況ページのアップグレードと置き換えについて

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  • サンキューページ
  • 注文状況
25.03.26

1. はじめに

Shopifyは 2022年Checkout Extensibility を導入し、2026年8月26日 までに従来の checkout.liquid と追加スクリプトを完全に廃止する予定です。

Checkout Extensibilityでは、Shopify Functions を活用することで、バックエンドロジックの柔軟なカスタマイズが可能になり、ECサイトの機能拡張を効率的に行うことができます。

1.1 記事について

本記事では、Checkout Extensibility の概要と 新サンキューページへの移行の重要性、そして 具体的な移行手順やカスタマイズのベストプラクティス を解説します。

この記事を読むことで得られること

・Shopifyの Checkout Extensibility とは何か

・2025年8月28日までに必要な移行作業

・新サンキューページのメリットとカスタマイズ方法

・Shopify Functions による高度な機能拡張

・おすすめのShopifyアプリや実装事例

1.2 記事の対象

・Shopifyを使用しているオンラインストア運営者

・Shopifyの開発者、ECサイトのカスタマイズを担当している方

1.3 記事を読み終えるまでの時間

約10分

2. ShopifyのCheckout Extensibilityとは

2.1 背景と目的

従来、Shopifyのサンキューページや注文状況ページのカスタマイズにはcheckout.liquid や追加スクリプトが使用されていました。しかし、これらの方法は セキュリティやメンテナンスの面で課題 がありました。

そのため、Shopifyは 2022年 に Checkout Extensibility を導入し、より 安全でアップグレードしやすく、アプリを活用できるカスタマイズ手法 に移行しました。

2.2 主な変更点

checkout.liquid の廃止

Shopify Plus ストア

2024年8月13日checkout.liquid の非推奨が開始

2025年8月28日:完全に廃止

Shopify Plus 以外のストア

2024年8月13日checkout.liquid の非推奨が開始

2026年8月26日:完全に廃止

追加スクリプトの廃止

Shopify Plus ストア

2025年8月28日checkout.liquid と追加スクリプトが完全に無効化

Shopify Plus 以外のストア

2025年8月26日checkout.liquid と追加スクリプトが完全に無効化

Checkout Extensibility への完全移行

アプリブロックを活用したカスタマイズ

WebhookやAPIを使用した動的表示

セキュリティとパフォーマンスの向上

3. 旧サンキューページの廃止スケジュールとリスク

3.1 スケジュール

Shopify Plus ストア

2024年8月13日 checkout.liquid の新規適用不可

2025年1月6日 : Shopifyによる自動アップグレード開始

2025年8月28日 checkout.liquid と追加スクリプトの完全廃止

Shopify Plus 以外のストア

2024年8月13日checkout.liquid の新規適用不可

2026年1月6日 : Shopifyによる自動アップグレード開始

2026年8月26日checkout.liquid と追加スクリプトの完全廃止

3.2 移行しない場合のリスク

カスタマイズの喪失

→ 旧 checkout.liquid のコードは無効化され、デフォルトのサンキューページが適用されます。

セキュリティリスク

→ Checkout Extensibility に対応しないカスタマイズは、Shopifyの最新セキュリティ基準に適合しません。

パフォーマンスの低下

→ 旧スクリプトが動作しないため、データ連携が途切れる可能性があります。

4. 新サンキューページの特徴とメリット

4.1 セキュリティの強化

・Shopifyの セキュアな環境 でカスタマイズが実行されるため、安全性が向上。

PCI DSS v4 などの新しいセキュリティ基準に対応。

4.2 カスタマイズの柔軟性

アプリブロック を活用したページ編集が可能

Webhook による外部システム連携

Checkout UI Extensions によるフロントエンドの自由なカスタマイズ

4.3 パフォーマンスの向上

・より 軽量な構成 になり、チェックアウトの速度が向上。

LCP(Largest Contentful Paint) の最適化により、ページ表示が速くなる。

5. Shopify Functionsの導入と活用

5.1 Shopify Functionsとは

Shopify Functions とは、Shopifyのサーバーサイドロジックをカスタマイズできる拡張機能で、ディスカウントやチェックアウト設定、配送オプションの動的変更が可能なAPIです。

従来、Shopifyの機能拡張には Liquid や追加スクリプトが用いられていましたが、Functionsを使うことでよりセキュアかつ拡張性の高いカスタマイズが可能になりました。

5.2 Shopify Functionsの活用事例

カスタムディスカウントルール(例:特定の顧客グループに対する割引)

注文の自動処理(例:特定の条件でタグ付け)

動的なチェックアウトロジック(例:配送オプションのカスタマイズ)

6. 移行手順とベストプラクティス

6.1 移行前の準備

現在のカスタマイズを確認

影響範囲を特定

バックアップを取得

6.2 移行プロセス

1️⃣ Shopify Checkout Extensibility の設定を有効化

2️⃣ checkout.liquid のカスタマイズを新機能へ移行

3️⃣ テスト環境で検証

4️⃣ 本番適用後、分析ツールと連携を確認

6.3 移行後の確認ポイント

  • チェックアウトが正しく動作しているか
  • 分析ツールと連携できているか
  • 顧客エクスペリエンスが向上しているか

7. カスタマイズ事例とおすすめアプリ

7.1 カスタマイズ事例

ポイントプログラムの表示

おすすめ商品の掲載

カスタムメッセージの表示

7.2 おすすめアプリの紹介

ReConvert – サンキューページの最適化 & アップセル強化

 💡 おすすめポイント

  ・サンキューページ(注文完了ページ)にカスタムコンテンツを追加 し、リピート購入を促進

  ・リピート率を向上させる施策が豊(ディスカウントクーポン、関連商品表示、誕生日登録など)

  ・ドラッグ&ドロップで簡単にカスタマイズ 可能

Shopify Flow – 自動化でEC業務を効率化

  💡 おすすめポイント

  ・ECサイト運営を自動化し、人的コストを削減

  ・Shopifyの管理画面内で設定可能(プログラミング不要)

  ・注文処理・タグ付け・顧客管理を自動化 できる

8. まとめ

ShopifyはCheckout Extensibilityを導入(2022年〜)

✅ Plusストアでは2025年8月28日までに完全移行が必要

Shopify Functionsを活用することで高度なカスタマイズが可能

早めの移行を推奨!

著者:yanagi

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